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disease
                                                        背中

「うーん!イルカ先生はやっぱり最高v」
「!」
「赤くなっちゃってカーワイイのvふふふーv」

ああ。またそんな顔して!
ほんとにこの人ビンゴブックにまで名の乗った忍なんだろうか。
幸せいっぱいですって顔して抱きついてくるこの人のことを
かわいいなぁ…って思っている自分も末期だ。

頭を掠める様にふっと疑問が沸いて来た。
恥ずかしいけど、今なら何となく聞ける気がするので
この雰囲気に乗せて聞いてみよう。

「カカシさん…えーと…さっきの…アレは…その、ホントのことですか?」
「アレ?」
「背中に傷付けるの…俺が初めってって…」
「ああ。ホントですよ。オレはイルカ先生にウソなんか吐きませんもん。」
「だって…」

アンタ女居ただろ!(それも数え切れない程!)
はい!ウソ!ウソ決定!

「あ、はーん。さてはイルカ先生疑ってますね?」

そりゃそうだ。
”写輪眼のカカシ”の噂は聞きたくなくても耳に入ってくる。
アンタのモテ度は有名で、据え膳食い残した事は無いって有名な話。

「まぁ大体想像付きますけどね。今アンタが考えてることは。」
「……」
「ホントですよ。だって今まで抱いた女に背中に手まわさせたことないからねぇ。」
「…は?」

聞き間違いか?

「必要以上に触られるの嫌だったんで、背中に手をまわさせたこと無かったんです。
 だって気持ち悪いでしょ。」

さらりと
さらりと最低なことを言っているような気が…。

「でもちゃんと相手にも満足させてましたよ。  
 だって自分勝手なセックスって最低でしょ?  
 相手も皆『カカシ最高v』ってイってましたし。」

あーそう!(怒)
さっきのセリフで充分最低だっつーの!

「なのに不思議。イルカ先生には触りたいし  
 触られると気持ちいいんだもん。」

うっとりそんなことを言われても。
それより本人より俺の方が青冷めちゃったんですが。

「手をまわさせたことが無いって…」
「うーん。
 背中だけじゃなくあんまり身体に触らせた事自体無かったですねぇ。」
「…アンタって…」
「イルカせんせー
 そんなことよりもそろそろキスしてくださいよ。」
「ホント、最低な男だったんですね。」
「いいんです。イルカ先生に最低じゃなければ。」


―――最低な男が最高の笑顔でキスを強請る。




カカシさんは今までの女には基本的に触らせてなかったみたいです。
わー酷い男だ…性欲処理のみか。みたいな(苦笑)
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