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strawberryflavour

「ねぇイルカセンセ。これもついでに買って？」 そう言ってカゴに入れられたのはハミガキ粉。 しかも子供用。 味はイチゴ。 「・・・・・・・・・・」 『ハミガキ粉ならうちに買い置きありますよ？』と 『味付がお好みだなんて知りませんでした』 どっちを言葉に出そうか考えてしまった。 でも 楽しそうな上忍を見たら（ま、いいか）と思ったので 結局、何も言わずにそれを購入したのだった。 理由を知ったのは翌日― 起きて顔を洗って歯磨きをした上忍が のそのそと近寄って来た。 （まだ半分寝てるな…。） この上忍低血圧なのか朝はめっぽう弱い。 でも普段から暇さえ有れば寝てる所を見ると やっぱりただ単に寝汚いだけかもしれない。 「ご飯出来てますよ」 「うん。イルカ先生〜おはようのチュ〜しよ」 まったくこの男は…恥ずかしい！チュ〜とか言うな！ いつもの事ながら慣れないよな…俺も。 毎朝同じ事を思う自分とその原因の男に対してひとつため息を吐いた。 「はいはい。」 「そしたらちゃんとご飯食べてくださいよ？」 …不本意だが仕方ない。しないと食べないのだ。 以前拒んだら拗ねて食事もしないしずっと付き纏われて 遅刻しそうになったのだ。 あれは朝からとんだ労力だった。 よって決定。 キスひとつでこの男が大人しくなるならば安いもんだ！と。 「へへ〜ｖイルカ先生気が付きました？」 「は？」 何を？ 「キスの味〜ｖ」 「今日からおはようのチュ〜はイチゴ味ですよｖ」 そう言って蕩けるような笑顔を見せた銀色の上忍に （…まったく、かわいいよな…この人） と呆れた中忍の一日が今日も始まる。

20040710 お子様用味付き歯磨きの定番はやっぱりバナナとイチゴ、 あと青リンゴとチェリー味もありました。 どれにしようか悩みましたが やっぱり一番乙女度が高いのはイチゴかなと思ってイチゴを選択。 乙女カカシが描きたかったのです。 肉体関係抜きならカカイルカカ万歳なので。 （ＷＥＢ拍手限定公開終了/20070221）

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